「離」ということ

1日は東京ガーデンテラス紀尾井町で開かれた「スポーツアナリティクスジャパン2020」に参加。

2014年のスタート以来、毎年参加してきましたが、これまでは協賛出展の企業としての参加、「なんとかここで案件を取らなきゃ。」と目の前を通る人ばかり見て力が入っていました(私は、ですが)。今回は一般、取材者としての参加、少し距離を置いたところからこの世界を見つつ、自分の果たすべきポジションを考えてみようと思いました。

『三国志』で目の前の城攻めに拘泥する孔明に対して姜維が「『離』ということも大事。」と諌めるところは心に残っている場面ですが、そういうものかなと思います。だいたいこの業界にいる人を「買ってくれそうな人か、そうでない人か。」で二分するというのは傲慢なことだったなと。勿体無いことをしたと思います。

たくさんのセッションにも参加し、主催のかたに話を伺うことができ、いま執筆中の原稿ではアナリストに焦点を当てようと思っているので、大いに参考になりました。個人的にはアナリストの入り口(大学での教育)と出口(大学卒業後、あるいはアナリストから次へのステップ)が今後どうなっていくか、気になっているところです。

それにしても20数年前にメディアの仕事を離れた(逃げた)にも関わらず、今になって取材や執筆をしているとは、これを「鮭は生まれた川に帰ってくる。」と言うのでしょうか?

(橘 肇/橘図書教材)