【コラム】2021年度最終日 – 桜の下の大学訪問

春休みの3月は、実際に学校をお訪ねできる機会はどうしても少なくなりがちです。そんな中ですが、2021年度最終日の3月31日は満開の桜の下、久しぶりに1日2校の大学をお訪ねしました。

まず午前中は都内の大学へ。昨年3月に初めて訪問してちょうど1年、Vosaic導入の予算を取ってくださいました。もちろん、いつも注文をいただくのは嬉しいことには変わりはないのですが、それまでの繋がりの全くない大学で購入してもらうことには、また違った重みと責任を感じます。教職関係の科目で使ってくださる予定ですので、まずこの1年、教員を目指す学生さんのために役立つよう努めたいと思います。

納品時の最初の説明は、「多すぎず、それでいて具体的な使い方のイメージができるような説明」を心がけています。しかしこの日は久しぶりだったせいか、「この例も伝えたい」「この説明では不十分じゃないか」と、いろんな情報を次々に話したいという自分の気持ちを感じました。以前はそんな気持ちをコントロールできずに、時間をオーバーしたり、肝心なことを伝え忘れたりすることもままありました。


最近ではそんな時、少し離れたところから見ている「もう1人の自分」が、「いや、情報はこれくらいにしといて、継続してお付き合いのできる雰囲気を作ることを優先しようよ。」とブレーキをかける、そんなイメージを持つようにしています。これもスポーツパフォーマンス分析の授業を担当したことを通じて、「もう1つの目」を持つことの重要性を知ったからかもしれないですね。

午後に訪問したのは、2021年度、その授業の機会を与えてくれた大学でした。退任に際しての職員証の返却と、お世話になった事務の方と助手の方へのご挨拶。1年前は「コロナ禍の中、どうやって授業を進めようか…。」と悩みながら見上げた桜を、無事引き継ぎができて少しほっとした気持ちで見ることができました。

(橘 肇/橘図書教材)