連載『実践・スポーツパフォーマンス分析』第5回が掲載された「月刊トレーニング・ジャーナル」2022年5月号が、4月10日発売されました。
連載 実践・スポーツパフォーマンス分析 5
必要な情報を見極め、伝わる言葉を選ぶ
ー 金メダルを支えたソフトボール日本代表アナリストに訊く
橘 肇・橘図書教材、スポーツパフォーマンス分析アドバイザー
監修/中川 昭・京都先端科学大学特任教授、日本コーチング学会会長
今回は、東京2020オリンピックでソフトボール代表チームのアナリストを務めた大田穂先生(順天堂大学スポーツ健康科学部)のインタビューを中心に構成しています。
情報に「惑わされない」ために
前半は代表チームのアナリストとしてのオリンピックに向けた準備について語っていただいています。高速度カメラを使った球質測定のデータを選手に伝える際の工夫、コロナ禍で海外へのスカウティング活動ができない中での情報収集のお話など、現場の知恵の詰まった、唸らされるエピソードの連続です。
そして後半は、私自身がソフトボールのアナリストを経験したときに苦労したことや疑問に思ったことについて、率直に尋ねてみました。試合前の撮影場所取りに始まり、球種の見分け方や記録の仕方、選手やコーチに伝える上での情報の整理に至るまで、丁寧に答えてくださいました。
改めて、アナリストはたくさんの情報に直接触れる立場であるだけに、いかに「惑わされないようにするか」が大事なのだと感じさせられました。この点で、橘アナリストは「0点」だったと言わざるを得ません。
スポーツ情報戦略の基本的な考え方に関わるお話、そしてトップレベルの競技スポーツ現場の生きた情報として、分析に携わる方だけでなくコーチの方、学生の方にもぜひご一読いただきたい内容です。
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(橘 肇/橘図書教材)