連載「スポーツパフォーマンス分析への招待」第6回が掲載された「月刊トレーニング・ジャーナル」が本日(15日)発売されました。
今回で6回目、まず半年続けることができたことが信じられない気持ちです。自分が経験したこと、多くの方から教わったことを20年を機にアウトプットしてきたいと思ってお引き受けした連載ですが、自分のブログレベルでなく、書籍のための一つの文章をまとめる難しさを毎月痛感しています。同時に、人の話を聞いて学ぶことも大事だけれども、それを外に出さなくては「本当にわかった」(それでもまだ怪しいですが)ことにならないのだということも理解できました。
監修をお引き受けくださっている中川昭先生(日本コーチング学会会長)と、月刊トレーニング・ジャーナルの浅野編集長に心から感謝しつつ、これからも継続してきたいと思っています。
連載 スポーツパフォーマンス分析への招待 6
スポーツパフォーマンス分析は「どのように」行なうのか
──「球技の自動分析」実現の可能性を探る
橘 肇・橘図書教材、スポーツパフォーマンス分析アドバイザー
監修/中川 昭・日本コーチング学会会長
前回まで、スポーツパフォーマンス分析の「何を」「誰が」「いつ」「どこで」を取り上げてきました。今回からは「どのように」、つまりスポーツパフォーマンス分析を行うための方法について、最新のテクノロジーから手作業による方法まで、幅広く取り上げながら論を進めていきます。
『スポーツパフォーマンス分析入門』では、スポーツパフォーマンス分析の2つの大きな目的として、「試合分析」と「ワークレート分析」を取り上げています。このうち後者のワークレート分析ではGPSなどによる自動化が進んでいますが、試合分析においては、たとえコンピュータ化された分析システムを使ったとしても、人の手による入力(タギング)が主流です。これは私がこの業界に入った20年前から変わっていません。
しかし、試合分析においても自動化を推進しようという研究は進められているのです。今回の記事ででは、2016年にすでにそのテクノロジーを開発して実証実験を行っていた東芝様に、その後の開発状況をお聞きするために取材に伺いました。とかく海外の技術や開発が注目されがちなスポーツアナリティクス分野ですが、日本国内企業のこうしたテクノロジー開発への期待も込め、お話を伺いました。
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(橘 肇/橘図書教材)