【コラム】こどもの心・体・教育の可能性を伸ばすために 〜2024.3.23 第一回こども未来スポーツ会議

3月23日、神奈川大学横浜キャンパスで開催された「第一回こども未来スポーツ会議」(事務局:神奈川大学石井研究室/運営事務局:ホロス・ベースボールクリニック)に参加しました。

「健康づくりから、心・体・教育を見直そう」と題した公開シンポジウムのプレゼンターとしてのご依頼をいただきました。正直なところ、日頃、こどもに直接フォーカスを当てた事業を展開しているわけではないので、少し戸惑いはありました。

しかし、私が体育科教育やコーチング学の授業をサポートしたり、「授業診断コンサルティングサービス」を展開したりしている根底には、「指導者の成長はこどもの幸せの大事な要素」という信念があります。その部分をしっかりお伝えできればと思い、プレゼンテーションを準備しました。

スポーツパフォーマンス分析を教育の場へ 〜指導者の育成支援に映像分析を活用〜

導入として、私が24年前に競技スポーツへのスポーツパフォーマンス分析の導入に携わったこと、そしてパフォーマンス改善・向上へのスポーツパフォーマンス分析の重要性が認められるにつれ、競技スポーツへの普及が進んできたことをお話ししました。

そして、「実際のパフォーマンスを分析する」というスポーツパフォーマンス分析の応用範囲が、さまざまな教育の分野にも広がっていることへと展開しました。

パフォーマンス分析システム Vosaic が教育支援のために開発されたこと、そしてアメリカでは学区(教育委員会)単位での現職教師への指導や、大手医療機関でのスタッフ教育に用いられている事例をご紹介しました。そして国内では、現在私が行なっている体育科教育やコーチ教育への取り組み、そして今後のチャレンジについて、お話をさせていただきました。

プレゼンテーションの後は、プレゼンターの方、そして各界でこどもの成長に関わっていらっしゃるゲストの先生方を交えた、意見交換の時間となりました。

こどもの心、からだ、そしてこどもを取り巻くさまざまな環境についての先生方のご意見は、私にとって刺激でした。まもなくスタートする新年度を前に、自分の事業を通じて何を伝えていけるのか、何を伝えていくべきなのか、再考するための拠り所の1つとなりそうです。

写真提供:こども未来スポーツ会議運営事務局様、ブックハウス・エイチディ

(橘 肇/橘図書教材)