【コラム】ロケがだめなら編集で…

長年、映像関係の仕事に携わってきた(と思われている)せいか、事業概要に書いていない映像編集のお仕事のご依頼をいただくこともありますし、ありがたく全力でお受けしています。

ただ期待を裏切るようで申し訳ないのですが、再三のキャリアチェンジの結果、映像のプロと胸を張れるほど「映像作品作り」に精通したという自信はありません。「スポーツ関係」「IT関係」「映像関係」、そして「教育関係」がほどほどにブレンドされているのが、今までの自分のキャリアなのかなと思っています。どれも中途半端じゃね、と言われればそれまでですが、興味のストライクゾーンが広いのかなと自分はポジティブに捉えてます。

さて冒頭の話に戻って、仕事関係でもプライベートでも、自分が映像編集をして人に見せる何かを作ろうとする際、唱える言葉があります。

「ロケがだめなら編集で、編集がだめならスタジオで、スタジオがだめならコメントで、コメントがだめならテロップで、挽回のチャンスを逃すな」

これは、自分が社会人をスタートした時の研修の最後に配られた「いい番組を作るための10か条」の中の1節です。

自分のビデオ編集には「スタジオ」はありませんから、この部分を「静止画」や「音楽」に変えたりしつつ、もっと分かりやすくならないか、もっと効果的な見せ方はできないか等々、考えることにしています。

この10か条に書かれている言葉は、放送関係の仕事でなくても当てはまることが多く、自分の行動指針になることもあります。例えば毎月の連載記事のテーマを決める際、いつも「ねらいは何なの?」と自問自答する癖も、ここから来た習慣なのかなと思っています。

この10か条、引越しの間にどこかにしまったのを最近発見して、思い出せなかった何か条かを、その頃の記憶とともに確認できました。どなたか大先輩が経験の中でまとめたであろう10か条、公開はできませんが、今後も役立ていこうと思っています。

(橘 肇/橘図書教材)