連載『スポーツパフォーマンス分析への招待』第13回が掲載予定の「月刊トレーニング・ジャーナル(ブックハウス・エイチディ)」2021年1月号は今月10日の発売予定です。
今回の号でも、連載と合わせて2本の記事を執筆させていただきました。
1本はスポーツ界で仕事をしている様々な人物の1日に密着し、その活動や考えに迫る連載『ある一日』です。取材させていただいたのは、ある球技のトップチームに所属しているコーチ兼アナリストの方。映像とデータをライブでフィードバックするシステムを使って、試合中にベンチとコミュニケーションしている様子を拝見しました。以前はどうしても自社取扱商品のユーザーの方とのお付き合いになりがちでしたが、フリーとなった現在は使っているシステムにとらわれず、様々なアナリストの方の活動を公平な目線で取り上げられればと思っています。
先月から「情報の伝え方」をテーマに展開している連載『スポーツパフォーマンス分析への招待』、今回のタイトルは「情報や映像が与える影響への配慮 ー メンタルサポートの専門家の視点」です。
ビデオや、データ分析から得た情報の利用目的はもちろん「選手とチームのパフォーマンスの向上」ですが、使い方によってはネガティブな効果を与えてしまうことがあります。今回はビデオや情報を選手やチームに提供する際に「気をつけるべきこと」について、様々なトップレベルのスポーツチームをサポートしてきた専門家のかたにお話を伺いました。
特に一般のメディアにおいては、スポーツデータ分析、スポーツアナリティクスの記事はどちらかというとデータの取得、処理システムの開発に関する話題が中心になりがちで、コミュニケーションや人間関係に焦点をあてた記事は少ないように感じます。もう一つの大事な視点として、私なりに「人の関わる部分」も見つめていきたいと思っています。
ぜひ、合わせてお読みいただけますと幸いです。
(橘 肇/橘図書教材)