連載『スポーツパフォーマンス分析への招待』第23回が掲載予定の「月刊トレーニング・ジャーナル(ブックハウス・エイチディ)」2021年11月号は今月10日の発売予定です。
私が非常勤講師をしている大学では後期の授業がスタートしていますが、今回の連載では、前期の授業の最後で学生たちが取り組んだ、「スポーツパフォーマンス分析ソフトウェアを使って分析を行い、発見したことをレポートにまとめる」という課題について、「スポーツパフォーマンス分析入門」の記述を絡めながら書いてみました。
スポーツパフォーマンス分析ソフトウェアのユーザーに対する「操作講習」でなく、大学という教育機関で行う「スポーツパフォーマンス分析の授業」では、同じソフトウェアの操作実習でも何を教えるべきなのか、ずっと考え続けています。それはやはり、スポーツパフォーマンス分析という手法を通じて、どんな仕事や分野に進んでも役立つ「情報を集め、考え、伝える」というステップを身につけるということだろうと思うようになりました。
そしてもう1点、当然と言えば当然なのですが、単発で1回だけの話をすることと、半期(14〜5回)もしくは年間を通じて授業を組み立てることの大きな違いにも気づきました。
そんな観点で、「スポーツパフォーマンス分析入門」の「コンピュータ化されたパフォーマンス分析システム」について書かれた章を参考に授業を進めました。やはりこの本に出会ったことで、自分のやってきたことを1つの軸を中心に考えることができるようになりました。
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(橘 肇/橘図書教材)