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【コラム】階段は一段ずつ…

スポーツパフォーマンス分析ソフトウェアの営業をしていた20年間、納入先の大学や専門学校で「操作講習会」や、授業のサポートを依頼されることがよくありました。

退職後に回数を数えてみたところ、13の大学や専門学校で、約110回の機会をいただいていました。その中には年間を通じて授業を担当させていただいたり、同じ大学で何年にもわたってサポートをさせていただいたこともあります。今のように「スポーツアナリスト」を目指す学生もいなかった頃、貴重な授業のコマを使わせてくださった先生がたには改めて感謝を申し上げたいと思います。

いま扱っている「Vosaic」で、スポーツ以外の分野でも早くそんな機会を持つことが目標です。

そんな講習会の際に気をつけていること。

「階段の上り始めは、一段飛ばしをしない」ことです。

受講するほとんどの学生にとって、「スポーツパフォーマンス分析ソフトウェア」の操作は初めての体験です。全員ができるだけ同じ進度で、かつ少しでも楽しみながらその1コマを終えてほしい、できれば1人でも2人でもソフトを継続して使ってみたいと思ってほしい、そう考えていました。

そのためには、特に最初の基礎的な操作のところで進度に差が出ないよう、
「基本的な用語(画面上のウィンドウの呼び方など)をまず頭に入れてもらうこと」
「一つ操作してもらうたび『できてますかぁ?』と確認すること」
この2つを講師役の自分が徹底するようにしていました。

ちょうど全員が横に並んで階段を一歩ずつ、右足を乗せて、左足を乗せて、全員が一段上がったのを確認して「じゃあ次の段」というイメージです。

なんとなく大丈夫だろうと思って、一気にいくつも指示したり、確認せずに先に進んだりしない、つまり「一段飛ばし」をしないことを気をつけていました。滑り出しがうまくいけば、あとは一度に少し多めに進めても、しばらく自由操作の時間を設けても流れていくようになると思うのです。

ちょうど野球のピッチャーの立ち上がりのように、一球一球慎重に相手の出方を探っていく、という感じでしょうか。とはいえ自分がマウンドに上がった時にそううまくいった経験はなく、だいたい1番打者を探りすぎてフォアボール、2番打者のバントを二塁に悪送球、焦って3番打者の初球が甘くなってあっという間に1失点、という感じです。

写真の階段は、いつもトレーニング(今は控えてますが)で登っているある公園の階段です。あ、先に言っておきますが、周囲に注意しながら一段飛ばしで全力ダッシュしています(笑)。

夏に開催されているOB戦が今年は開催されるかどうかわかりませんが、コンディション調整だけはしておこうと思っています。

(橘 肇/橘図書教材)