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【コラム】45年を90分で。

松山に帰省していた10月下旬のこと。自宅近くにある石手川沿いの公園を久しぶりに散歩しました。

小学校の頃、毎日のように野球をしていた公園からスタート。
当時はそこまで打球を飛ばすなんてことは考えもしなかった奥の道路が、ずいぶん近くに見えます。

川岸にある大木には、夏になるとカナブンやゴマダラチョウがよく群れていました。
今でもそうなんかな。

残念なことに、もう何年もこの辺りで川らしい流れを見ていません。
上流で川に流れ込む水そのものが少なくなったのかもしれません。

草ばかりか樹木まで茂った川底を見ながら歩き、ようやく見つけた僅かな水場。

オイカワ(この辺りではショウハチと言います)が泳ぐ姿を久しぶりに見られました。
川底には、カマツカらしき影も。

子供の頃に食べたムクの木の実の甘さを確かめようと思ったのですが、時期遅く、乾ききってました。

スタートから約3km、石手川と小野川の合流地点を過ぎると、ようやく川の流れらしくなります。

もう少し歩いて、着いたのは松山中央公園野球場、坊っちゃんスタジアムです。
ちょうど秋の高校野球四国大会の試合が行われていました。

高校生のプレーを楽しもうと思ってスタンドに座ったにも関わらず、「ストライク/ボールは第三者の判定によるデータで、球種やコースは『質的データの量的分析』、だけど近い将来『自動的に収集されるデータ』になるかも…」などと、つい翌週の「スポーツデータ解析」の授業で話す内容が頭に浮かんでいました。

ゆっくり歩いてほぼ90分。小学生の頃から翌週の授業まで、約45年を一気に旅した時間でした。

(橘図書教材/橘 肇)